10年以上前、大学生の私は初めてイギリスに留学しました。当時はまだ珍しかった標準時刻の切り替えがボタン一つでかなうデジタル時計を購入し、日本とイギリスの時刻がすぐにわかるよう万全の態勢で、出発したものです。時は流れ、私は国内の企業に就職しました。時々海外旅行にはいくものの、つけていくのはお気に入りの時計で、機能性重視のデジタル時計はもう必要ありませんでした。久しぶりにデジタル時計をみてみると、動かなくなっていました。一応、電池交換をしましたがすぐにまた動かなくなりました。「捨てるのも、思い出を捨ててしまうようでもったいない」と思っているところに、時計買取の文字が飛び込んできました。「壊れていてもOK」とのことです。服やバッグなどと合わせて、宅配見積もりをお願いしたところ、なんと値がつきました。確か50円だったと記憶しています。快く時計を手放せるなら、買取金額が50円でも十分です。思い出を捨てられない私にとって、時計買取は心を軽くしてくれました。